「売れる商品」より「独占できる商品」— クラファン物販の選定基準5つ

こんにちは、小野寺徹です。

商品選びで多くの人が最初に考えるのは「売れそうかどうか」です。もちろん大事です。でも、それだけで選ぶと、クラファン物販では失敗します。

理由は簡単で、「売れそうな商品」は誰の目にも売れそうに見えるからです。すでに日本で流通している人気商品を追いかければ、そこは価格競争の土俵——つまり、転売と同じ消耗戦に逆戻りします。

クラファン物販で探すべきは、「売れる商品」である前に「独占できる商品」です。この記事では、私が商品を評価するときの5つの基準をお伝えします。

基準1: 売れているか(需要を数字で確認する)

最初の基準は需要です。ただし「良さそう」という感覚ではなく、売れている証拠を数字で確認します。

海外クラファンサイトなら、見る数字はこのあたりです。

  • 支援金額が多い(目安: 100万円超)
  • 支援者数が多い(目安: 1,000人超)
  • 達成率が高い(200〜1000%超なら申し分なし)
  • コメントや更新の数が多い

海外のAmazonやECサイトならレビュー数と評価、SNSなら紹介動画の反応やコメント欄の「欲しい」「どこで買える?」も需要の証拠になります。

大事なのは、これらがすべて公開されていることです。勘で賭ける必要がありません。

基準2: 「商品」であるか

海外のクラファンサイトには、物販できるプロダクト以外のプロジェクトも大量に混在しています。映画、音楽、イベント、アプリ、社会貢献活動——これらは応援購入型の物販の対象外です。

判断基準はひとつ。「仕入れて・発送して・リターンとして渡せるもの」かどうか。 ガジェット、バッグ、アパレル、アウトドア用品のような「手に取れる商品」だけが対象です。当たり前のようで、リサーチ初期は意外とここで時間を使うので、先にフィルターとして持っておいてください。

基準3: 日本で独占販売されていないか(ここが分かれ目)

5つの中で、この記事の主役がこの基準です。

海外で売れていても、すでに日本の正規代理店が独占販売契約を結んでいる商品は、交渉の余地がありません。「公式日本サイト」「正規代理店」といった表記を見つけたら要注意です。

ただし、ここで重要な区別があります。「日本で見かける=すべてNG」ではありません。

  • 日本の正規代理店が独占販売中 → 参入できない
  • 個人の転売プレイヤーがAmazonやメルカリで売っているだけ → 正規代理店として交渉できる可能性がある

転売品が出回っていることと、正規の独占契約が存在することは、まったく別の話です。確認方法はシンプルで、ブランド名+「日本 公式 代理店」などで検索し、正規の独占販売契約の形跡がないかを見ます。

そして、まだ誰も独占していない商品と独占契約を結べれば、国内に競合のいない販売が可能になります。この立場の作り方は独占販売権とは?個人でも結べる理由と基本の流れで詳しく解説しています。

基準4: 輸入規制商品でないか

需要があって独占できそうでも、日本に持ち込めなければ意味がありません。電気用品や電波を発する製品、食品関連など、輸入や販売に認証・手続きが必要なカテゴリがあります。

リサーチ段階では「規制が複雑そうなカテゴリは避ける」「候補にする場合は必要な手続きを必ず調べる」という姿勢で十分です。規制の有無や必要な認証の判断は、最終的には各認証機関や専門機関に確認してください(この記事では断定しません)。

基準5: 軽い物・小さい物であるか

見落とされがちな基準です。軽くて小さい商品ほど物流コストが下がり、利益率を高く保てます。

輸送費には「実重量」と「容積重量」(体積から計算される重量)の2種類があり、どちらか重い方が適用されます。つまり、軽くても巨大な商品は高くつきます。同じくらい売れそうな候補が2つあれば、軽くて小さい方が有利——このくらいの感覚で基準に入れておいてください。輸送費を含めた利益の考え方はインコタームズ入門も参考になります。

5つの基準は「毎回全部」チェックする

  • 売れているか(数字で)
  • 商品であるか
  • 日本で独占販売されていないか
  • 輸入規制商品でないか
  • 軽い物であるか

商品を見つけるたびに、この5つを必ず順番にチェックする習慣をつけてください。すべてをクリアした商品だけを候補リストに入れることで、リサーチの精度は大きく上がります。逆に、どれか1つでも「まあ大丈夫だろう」で通すと、交渉や輸入の段階で振り出しに戻ります。

まとめ

  • 「売れそう」だけで選ぶと価格競争の土俵に戻る。探すのは「独占できる商品」
  • 需要は感覚でなく数字で確認(支援額・支援者数・達成率・レビュー)
  • 「日本で見かける=NG」ではない。正規の独占契約の有無が分かれ目
  • 規制カテゴリは避けるか、必ず確認先に当たる(判断は専門機関へ)
  • 軽くて小さいは正義。実重量と容積重量の重い方が適用される

次に読むなら:商品リサーチの考え方 — 「探し方の型」/独占販売権とは?


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