クラファン終了後の展開 — リターン発送から一般販売・次のプロジェクトへ

こんにちは、小野寺徹です。

30本の連載の最終回は、プロジェクトが終わった「後」の話です。

クラウドファンディングは、終了した瞬間がゴールではありません。支援者への発送を丁寧に終え、集まった信頼を次につなげるところまでが1つのプロジェクトです。この記事では、終了後の実務の流れと、その先の展開を整理します。

終了後の4ステップ

ステップ1: 入金の確認

プロジェクトが終了すると、CFサイトが支援金を集計し、手数料を差し引いた金額が口座に振り込まれます。入金時期の目安は終了から約2〜3ヶ月後です(例: Makuakeは終了月の月末締め・翌々月の第3営業日、GREEN FUNDINGは翌月入金。規約変更で変わる場合があるため、各サイトのヘルプで最新情報を確認してください)。

商品の本発注はこの入金後に行うため、大きな仕入れ資金を先に用意しなくても回る構造になっています(メーカーとの支払い条件によっては先払いが発生するケースもあります。契約時に支払いタイミングを確認しておきましょう)。

ステップ2: 支援者へのお礼

終了したらすぐに、支援者全員へお礼のメッセージを送ります。ここを丁寧にやるかどうかで、次のプロジェクトで再び支援してもらえる可能性が大きく変わります。入れるべき要素は5つです。

  1. 支援への具体的な感謝
  2. 商品発送の予定日(不安の解消)
  3. 商品への想い・選んだ理由
  4. SNS・LINEへの誘導(次回のお知らせを届けるため)
  5. 次回プロジェクトへの一言(「次回も準備しています」)

商品に同梱するサンキューカードも効果的です。名刺サイズのカードにお礼とLINEのQRコード・次回案内を印刷して封入するだけで、1枚数十円から作れます。

ステップ3: 活動報告の更新を続ける

終了後の支援者は「本当に商品が届くのか」という不安を持っています。「終了のご報告」→「メーカーに発注済みです」→「商品が入荷しました」→「本日発送完了しました」と、節目ごとに活動報告を更新して進捗を見せることで、不安が信頼に変わります(活動報告の書き方参照)。

ステップ4: 発注と発送

入金を確認したら、支援数に応じてメーカーへ正式発注し、フォワーダーに輸入・発送を依頼します。梱包・発送リスト管理・輸入通関まで任せられるので、数百件の発送を自分で行う必要はありません(フォワーダーとは?参照)。海外からお客様への到着までの目安は約2〜3週間です。

なお、リターンの発送予定日は、プロジェクト作成の段階で終了の3ヶ月後に設定しておくのがポイントです。「入金(2〜3ヶ月)→発注→輸送(2〜3週間)」の流れがちょうど収まります。

顧客リストは最も価値のある資産

プロジェクトが成功すると、CFサイトの管理画面から支援者の情報(氏名・住所・メールアドレス等)をCSVでダウンロードできます。

  • 終了直後に必ず取得する: サイトによってはデータの保存期間に制限がある場合があります
  • プロジェクトごとに分けてクラウドで保管する: スプレッドシートに取り込んでおけば紛失を防げます
  • LINEの友だちに転換する: サンキューカードのQRコードなどからLINE公式アカウントに登録してもらうと、次回の告知が届きやすくなります(資料の目安では、LINEの開封率は70〜80%、メールは20〜30%)

一度支援してくれた方は、次のプロジェクトでも支援してくれる可能性が高い方たちです。次回の公開1〜2週間前に予告を送り、公開当日に告知する——これを繰り返すだけで、初日が大事と言われる理由で書いた「初日の勢い」を、回を重ねるごとに作りやすくなります。個人情報の管理には十分注意し、各サイトの規約と個人情報保護のルールに沿って扱ってください。

一般販売と2回目のプロジェクトへ

終了後の展開は、大きく2方向あります。

  • 一般販売: Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング・自社ECサイトでの販売です。CF価格は「期間中がお得」という割引価格なので、一般販売は定価に戻せます。CFで実績を作った商品は、小売店のバイヤーの目にも留まりやすく、商品専用サイトがあると商談が進みやすくなります
  • リピートCF: 同じメーカーの別商品やカラーバリエーション追加で2回目のプロジェクトを実施します。1回目の実績があるため、サイトの審査も通りやすくなります

スクールでは「CF→一般販売→リピートCF」のサイクルを回すことを、継続的なビジネスにする鍵として教えています。だからこそ、終了後すぐに次の商品のリサーチ・交渉を始めておくことをおすすめします(リサーチの型は商品リサーチの考え方へ)。

まとめ

  • 終了後は「入金確認→お礼→活動報告→発注・発送」の4ステップ。発送予定日は終了の3ヶ月後に設定しておく
  • お礼メッセージとサンキューカードが、支援者を次回の応援者に変える
  • 顧客リストは終了直後に取得し、規約と個人情報のルールに沿って大切に管理する
  • その先は一般販売とリピートCF。「CF→一般販売→リピートCF」のサイクルが継続の鍵
  • 全体の流れをもう一度確認したい方は全工程ロードマップ

次に読むなら:全工程ロードマップ/活動報告の書き方


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