こんにちは、小野寺徹です。
商品リサーチについて、こんな相談をよく受けます。
「探し始めると、気づいたら2時間たっているのに、候補が1つも決まっていません」
原因ははっきりしています。型を持たずに探しているからです。広い海外サイトを「なんとなく良さそうなもの」を求めてさまよえば、誰でも時間が溶けます。この記事では、リサーチを「迷う作業」から「進む作業」に変える3つの型をお伝えします。
前提: リサーチで成功の8割が決まる
最初に、リサーチの位置づけを正しく持ってください。
私が教える中で強調しているのは、リサーチでクラウドファンディングの成功が80%決まると言っても過言ではない、ということです。
ページ作成や広告の工夫は、商品選びの失敗を取り返せません。実際に、安易な商品選びが原因のトラブルは典型的なパターンがあります。
- 選んだ商品が輸入規制品だった(日本に持ち込めない)
- すでに他の誰かが日本でクラウドファンディング中だった
- すでに日本の大手が独占販売中だった(交渉の余地なし)
- 商品に特許・知的財産権の問題があった
どれも、探す段階の確認で防げるものです。だからこそ「これでいいや」で選んではいけません。「これがいい!」と言える商品まで探し切る——リサーチはそういう工程です。
型1: 見る場所を決める
まず、探す場所を絞ります。基本はこの2つです。
- Kickstarter(キックスターター): 世界最大のクラウドファンディングサイト。プロダクト・テクノロジー系が豊富
- Indiegogo(インディーゴーゴー): 世界大手のもう1つ。終了後も販売が続く仕組み(InDemand)があり、ガジェット系が充実
「どこを見ればいいか」を毎回考えるのをやめるだけで、リサーチの立ち上がりが速くなります。それぞれのサイトの具体的な見方は海外クラファンサイトの歩き方で解説しています。
なお、商品の探し方はこの「サイトを眺める」以外にも本来8つの方法があります(この記事では、まず基本の1つを固めるところまでを扱います)。
型2: 「良い商品」の条件を先に決めておく
迷いの正体は、判断基準を持たずに商品を見ることです。見る前に条件を決めておけば、商品ごとに悩む必要がなくなります。
目安になるのは、この3条件です。
- プロジェクトが達成されている: 達成率100%以上が条件。理想は200%以上。進行中でも終了済みでも構いません
- 海外で需要があり、人気がある: サポーター数や支援金額が多いほど、市場ニーズの証明になります
- まだ日本で独占されていない: 日本の正規代理店が独占販売している商品は交渉できません。逆に、個人の転売だけなら参入の余地があります
ポイントは、この3つを数字と事実で確認することです。「デザインが好きだから」「自分なら買うから」は判断材料の一部にはなりますが、それだけで選ぶと外します。選定基準のより詳しい考え方は「売れる商品」より「独占できる商品」に分けて書きました。
型3: 記録の型を持つ(リサーチシート)
3つ目の型は、探した結果を必ず記録することです。
頭の中だけでリサーチすると、「昨日見たあの商品、なんだったっけ」から毎回やり直しになります。スプレッドシートで構いません。項目はこの程度で十分です。
- 商品名/商品ページURL
- サポーター数(支援者数)/集まった金額/達成率
- メーカーの連絡先メールアドレス
- 最初のメールを送った日
- 備考(気づいたこと)
運用のコツは3つ。まず10件以上リストアップすることを目標にする(1件目で決めない)、毎日リサーチしたらその日のうちに記録する、交渉のステータスを常に最新に保つ。
記録があると、リサーチが「その日の気分の作業」から「積み上がる資産」に変わります。交渉に進んだとき、複数社を並行して追いかけられるのもこの記録のおかげです。
リサーチが続かない日のために
型があっても、忙しくて手が止まる日はあります。そのときは「今日は15分だけ、3件だけ記録する」と決めてください。リサーチは1回の集中力より、続いた日数がものを言います。ゼロの日を作らないことが、遠回りに見えて一番速い進み方です。
まとめ
- リサーチで成功の8割が決まる。「これでいいや」ではなく「これがいい!」まで探す
- 型1: 見る場所はKickstarterとIndiegogoから
- 型2: 達成率100%以上(理想200%以上)・需要の証拠・日本未独占の3条件を先に決めておく
- 型3: リサーチシートに記録する。まず10件、毎日、ステータス管理
- 探し方は本来8つある。まず基本の1つを型どおりに回せるようになること
次に読むなら:海外クラファンサイトの歩き方/「売れる商品」より「独占できる商品」
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